東京工業大学 物質理工学院 応用化学系
平山研究室

研究室を志望する方へ

平山研究室では,学部4年生・大学院生(修士課程・博士課程)を募集しています.他大学出身の方も大歓迎です.私たちの研究に興味をお持ちの方は,質問相談や研究室見学のご希望などお気軽に平山(hirayama@mac.titech.ac.jp)までメールでご連絡ください.

注記】新型コロナウイルス感染症対策として,ZOOM等を利用したオンラインでの面談,研究室見学も可能ですのでご相談ください. 学生さんが作成してくれた研究室の紹介動画(https://www.youtube.com/watch?v=rn34Tu0PWOI)もご覧ください.

メッセージ

私たちの社会活動を将来に渡り継続していくためには,蓄電池や燃料電池はなくてはならないデバイスです.さらに近年は急速な電気自動車への転換が進められようとしており,産業規模も拡大の一途をたどっています.しかしながら,電気化学材料の研究,特に新材料創出を専門とする研究室の数は未だ少なく,未来のエネルギーデバイス開発を担う人材を国内外に輩出していくことが極めて重要です.平山研究室では,本分野の学問的深化に貢献するのと同じく,産業を担う熱意ある優秀な人材輩出が重要な使命と考えています.

研究教育ポリシー

平山研究室では「新しい物質・材料を自らの発想で生み出せる学生を育てる」ことを目標にしています.そのためには,①無機材料合成の技術だけでなく,着想のもととなる,②構造や物性を精密に実測し,③関連性を解き明かす力が重要です.実験や研究室内での討論はもちろん,学外との共同研究(留学),学会発表や論文執筆などを通じて,①〜③の全てを自身で経験し,修得できるように活動しています.限られた時間では少し欲張りかもしれませんが,これらをひと通り体感するだけでも,社会での活躍につながってくると信じています.もちろん,研究室旅行,バーベキュー,スポーツ大会などのお楽しみイベントもあり,みんなで楽しく活動しています.

大学院入試関連情報

 大学院入学試験情報は以下を参考にしてください.

(日本語)

(English)

FAQ

  1. 学生はどのような研究を進めていますか?
    • ほとんどの学生さんが固体内をイオンが動き回る物質に関する研究をしています.学生さんひとりずつ「全く新しい物質を探す」「引っかかった物質の構造や物性を解き明かす」「リチウム電池や全固体電池のデバイスに展開する」など異なるテーマを進めています.テーマは違えど,合成・構造解析・物性評価の手法は共通基盤ですので,学生間での実験方法や結果に関する意見交換も活発です.具体的なキーワード,テーマについては「研究内容」をご覧ください.
  2. 研究テーマはどのように決めるのですか?
    • 研究室配属後(入学後)に教員と相談しながら決めていきます.ケースバイケースですが,先輩の実験を実際に見聞きしながら,数週間程度かけてやってみたい分野を絞り,テーマを決めていくことが多いです.
  3. どのようなバックボーンの大学院学生が多いのですか?
    • ざっくりと電池研究の経験をお持ちのかたは数割程度でしょうか.他大出身の方が多いため,無機化学,物理化学,有機・高分子分野などさまざまです.固体化学と電気化学を学部できっちり講義する大学は決して多くなく,研究に必要な知識は大学院講義や研究室ゼミでしっかりとサポートされます.興味さえお持ちであればバックボーンは問題になりません.
  4. 学会発表は可能ですか?
    • 研究の進捗があり次第,積極的に発表しています。電気化学会,日本化学会,粉体粉末冶金協会,電池討論会,固体イオニクス討論会,セラミックス基礎討論会などで発表しています.もちろんECS(The Electrochemical Society)やSSI(International Conference on Solid State Ionics)などの国際学会でも発表しています.学内の中間発表やシンポジウムもあり,十分なプレゼン経験を積むことができます.
  5. 研究室生活はどのような感じですか?
    • 平山研究室は学内の全固体電池研究センターに参画しており,菅野・鈴木研究室,荒井研究室と連携しながら研究室を運営しています.学生さんの居室は共有していますし,一部のゼミ(週1回程度)も共同で実施しています.留学生や研究員の方も多く,様々な価値観と経験を持ったメンバーと日常的に意見交換することができます.実際に研究室を訪問いただき,学生さんと話していただくのが一番ですね.ぜひお越しいただき,自由で楽しい雰囲気を体感してください.